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「とりあえず、全て片がついたからいいんじゃね?
瀬里奈の後始末は、俺がきちんと見届けるしさ」
藤沢さんは自分の胸をドンと叩き、まかせとけ!と胸を張った。
藤沢さんの言う通り、学祭中に一気に解決した感じだなぁ…
「ねぇ!今から後夜祭があるんでしょ?俺、それ見たいんだけど!」
颯太さんが目を輝かせて、唐突に言った。
「後夜祭、あたしも見たい!
やっぱり盛り上がりますか?」
「おお!盛り上がるぜ!メインイベントがあるからな…クックックッ」
私が尋ねると、藤沢さんが怪しい笑い方をする。
「俺は行きたくない…」
将さんがボソッと呟いた。
「んな訳行くか。ある意味、お前が主役じゃん!」
将さんが主役?何だろな?
無事一段落した私達は、頑なに嫌がる将さんを無理矢理引きずりながら、後夜祭が行われる校内のグランドへと向かった。
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