Esc【中】 喪失

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懐かしい。 何故かそう感じてしまう程これには何かがあるのだろうか。 思わずこのまま微睡んでいたい気分にさせる、甘く優しい香り。 例えるならそう、誰かにそっと抱擁されてるような感覚。 その心地よい微睡みの中で誰かを呼ぶ声がする。 この心地よい感覚にまだ縋っていたい。 だけど、気持ちとは裏腹に意識は目醒めへと向かって行った。
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