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振替休日のお使い #2
しかし、あの初日以来、『付き合いたい』などの何かしらのアプローチはして来ない。
あのまさかの告白の後…
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予期もしない横山君の衝撃の言葉に、私は茫然としながらも
「あの…あたし、彼氏いるから…」
と、断りの言葉を告げた。
「ふーん…そうなんだ。
……ま、いっか」
横山君は一瞬、眉間に皺を寄せたが、すぐに元の軽い口調に戻る。
ま、いっか?
『ま、いっか』って何?
どういうこと?
私は訳が解らず、混乱しっぱなし
「ねぇ、ふー、仕事に戻らなくていいの?」
「え?ふー?」
「だって、『ふーちゃん』だから、『ふー』だろ?」
「は?あ、あたしのこと!?」
混乱している最中に、更に『ふー』と勝手にニックネームで呼び捨てされ、私はまたも驚く。
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