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「そうだよ。ほら、ふー!
フロアに戻って、仕事仕事!」
「え?え?ちょッ!待ッ!」
横山君は、グイグイと私の背中を押して、フロアに戻ろうとする。
いやいやいや!
突然、勝手にニックネームで呼び捨てされても困るし!
「ちょッ!困るから!勝手に…」
「はいはい!仕事仕事!」
結局、私は、横山君にまともな反論をすることが出来ずに、無理矢理フロアに戻された。
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それからというもの、横山君は、皆の前では私に対して敬語を使い、きちんと苗字を呼び、後輩として振る舞っているけど…
二人きりになると、敬語も使わず、『ふー』と呼び捨てし、素を丸だしで接して来る。
つまり、皆の前では完全な猫被り状態だ。
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