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振替休日のお使い #3
「なるほどね。こりゃ、俺達に会わせようとしない訳だ」
「…チッ!」
???何?
私は西野さんの言いたいことが解らず、首を傾げる。
将さんは舌打ちして、西野さんを一瞥し、また食べ始めた。
何なの?
「文香ちゃん、モテるでしょ?」
「いいえ!全然!
彼氏がモテるからって、彼女までモテる訳ないじゃないですか」
西野さんの脈絡のない質問を、私は不思議に思いつつ、正直に即答した。
「アハハハッ!こりゃ、余計に会わせられない訳だ!」
「…ご理解頂いたよーで、何よりだよ」
ブスッと頬を歪ませて、将さんは西野さんと話す。
私には、一体、何の話をしているのか全く解らない。
「あの…何の話をしてるんですか?」
私が疑問を口にすると、西野さんは目をパチクリさせ、直後ブッ!と吹き出した。
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