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「ハァー…横山君さ、結局、あたしに何が言いたいの?」
私は、一方的な横山君の言いように、段々腹が立ってきた。
私は腕組みして、横山君を上目遣いで睨んだ。
「いや…あんなイケメンエリート、周りの女達がほっとかないだろ?」
「あぁ…つまり、あたしと将さんとじゃ、釣り合いが取れてないってこと?」
「そこまでは言ってないけど…」
横山君は目線を逸らし、言葉を濁した。
ま、横山君がそう思うのも仕方ないか…
何てったって、将さんは『難攻不落のイケメン』で『氷の貴公子』だもんね。
「そりゃあ、彼はモテるから、周りの女の子に嫌がらせとか受けたこともあるけど…」
ていうか、さっきも受けたばかりだけど…
横山君が感じたように、周りの女の子も、平々凡々の私が将さんの恋人だということに納得出来ないのだ。
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