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「横山君、どうしたの?
何で、そんなことを聞く…」
「どうなんだよ!?
結婚は決まってんのか!?」
私の両肩をガシッと掴み、横山君は危機迫る様子で問い質す。
その強張った表情が怖い。
「正式には決まってないけど、いずれはって考えて……ーッつ!
い、痛いッ!横山君!」
私は、捕まれた肩の痛さから身をよじった。
私の訴えに、横山君の手の力は緩むが、決して離してはくれない。
「横山君、離して!
一体、何なのよ!?」
私は痛さで涙目になりつつも、抵抗しながら横山君を睨んだ。
その刹那
ガシッ!
「お前が…
ふーが好きなんだよ…!」
抱きしめられて、横山君の切なげな声が耳元に響く。
「…よ…こや……」
衝撃が強すぎて、声がうまく出ない。
頭の中が真っ白。
今…好きって…言った…?
横山君が私を好き!?
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