708人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「ま、でも、これで俺には正真正銘、彼女がいるってなるだろ」
「会社で、あんなラブラブなとこ見せつけとけばな。
俺も証人として証言してやるよ。
崎村が彼女をお披露目しないのは、可愛い彼女が、誰かの目にとまらないか心配だからだって」
「フンッ!大きなお世話だよ」
「ハァー…あたし、そんな可愛くもないし、モテもしないのに…なんだかなぁ…」
私が溜息混じりに呟くと
「あー!もう!この無自覚ーッ!」
「アハハハハハ!」
「いひゃい!いひゃい!」
将さんは私の頬を両手で引っ張り、西野さんは爆笑した。
だから、私の何処の何が、無自覚なのよーッ!?
こじんまりした店内で、私達の騒がしい声は不似合いな感じもしたが、マスターも店員さんも暖かい目で対応してくれた。
お陰で、その後も三人で楽しいランチの一時を過ごせた。
・
最初のコメントを投稿しよう!