振替休日のお使い #3

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「ななな、何してるんですかッ!? 公衆の面前で!!」 「フフッ…文香があまりにも可愛かったから、ついね」 顔が沸騰して、アタフタしている私とは対照的に、将さんは余裕な表情であっけらかんとしている。 ついって…ついって!! 真っ昼間の公道でキスするか!? 「ハァー…こっちがご馳走様だよ」 「ハッ!西野さん!すみません!」 「ブッ!何で文香が謝るの」 「将さん!」 もう!いつもいつも!! この悪魔のオオカミめ!! 意地悪な笑顔が憎らしいけど、カッコイイから、またドキドキする。 長年付き合っているというのに、未だに彼の一挙一動に、私の心臓は敏感に反応する。 「フフッ…うさぎちゃん、お留守よろしくね」 将さんは綺麗な笑顔でそう言うと、私の頭をわしゃわしゃと優しく撫でた。 そして、西野さんとともに会社のほうへと歩いて行くのを、私は手を振り見送った。 ・
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