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「ハァー…将さんって、ほんっとに羞恥心無いんだから…」
二人の後姿が小さくなり、私は一人ぼやいた。
所構わず、人目気にせずの激甘彼氏の仕業で真っ赤になった頬を手で覆う。
あー…恥ずかしかった…
ま、あんな一瞬のことを、そんな見てる人もいないか…フゥー…
「さ!帰ろ!」
気を落ち着けて、いざ帰ろうと踵を返したら
「おい…ハァ…ハァ…」
「わッ!!」
見知った顔の人が、真正面にいたので驚いて、後退った。
「横山…君…?」
そこには、息が荒れて、凄く怒った顔の横山君が立っていたのだ。
「あれ?何でここに横や…」
「アイツが……ハァ…
お前とキスしてたアイツが…
お前の彼氏なのか!?」
「ーーッ!!」
あんな一瞬のことを見てる人が、まさかここにいた!!
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