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週末のサプライズ #2
「将君、文香ちゃん。いらっしゃい。桜さん、皆さんも来られたことですし、中に戻られませんか?」
「そうね。サトさん、お茶を用意して貰えます?」
「かしこまりました」
サトさんはニッコリ笑って、窓際から離れ、中へと入って行った。
「将ちゃん、文香ちゃん。サトさんとシフォンケーキを焼いたの。よかったら、召し上がって」
「わー!楽しみです!」
「プッ…文香は花より団子だね」
「もう!失礼なッ!」
からかう将さんの腕を私は軽くペシンと叩く。
「相変わらず仲がいいわねぇ…フフッ
さあ、中に入りましょうか」
「はい!」
穏やかに笑う桜さんの後について、正面口へと行った。
玄関から入ると、エントランススペースに、大きな花瓶に活けられたピンクと白のたくさんの薔薇に出迎えられた。
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