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「うわー!美味しそう!」
「チョコバナナシフォンとアールグレイのシフォンケーキです。甘め控えめですからね、将君」
「ありがとう。サトさん」
「こちらはローズティーよ」
「ありがとうございます!」
桜さんが、ティーポットからカップへと、薔薇の香り豊かなローズティーを注ぐ。
そして、サトさんはキビキビとテーブルセッティングする。
無駄な動きなく家事をこなすサトさんの姿を見ていれば、50代まで看護婦長として、バリバリと働いていたという経歴も頷ける。
「「いただきます」」
私と将さんは、一緒に手を合わせて、食べ始めた。
先ずは、チョコバナナシフォンを口に入れる。
ふわっふわの生地にバナナとチョコの甘さが程良く調和して、口の中に広がる。
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