赤い薔薇

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「ホントに…うさぎのくせに最強だよ…」 悪魔のオオカミの綺麗な顔が近づき、噛み付くような激しいキスが襲い掛かる。 「文香……可愛い…」 「ふっ…はッ……ま…待っ……」 そして、力が抜けた私の身体を押し倒す。 「…好き……」 「…まだ……んッ……」 ま、待って! ここ、リビングだし! まだお風呂に入ってないし! 今日、石段登りで汗かいたしーッ! どの言葉も、スイッチが入ってしまったオオカミの攻撃で塞がれてしまう。 「…大好き……文香…」 甘い囁きと甘いキスに、私は降参するほかない。 二人の手の中には薔薇が二本あるまま、指を絡ませてくる。 「あッ……薔薇がッ…!」 散っちゃう…… ・
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