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将さんのプロポーズが、段々と現実味を帯び、リアルな想像に私の顔がにやけてしまう。
「だから、OKしてくれてホッとした。よかったぁ」
安心したようにそう呟いて、私をぎゅっと抱きしめた将さんに、本当に緊張していたんだと感じる。
私が返事にまごついたせいで、ちょっと不安にさせちゃったかも?
「あたし…プロポーズがあまりにも嬉し過ぎて、なにもかも吹っ飛んじゃって…だから、返事することも忘れちゃって…エヘヘッ」
ホントに『恩返し』のことも横山君のことも、全く頭を過ぎらなかった。
ただただ、将さんのプロポーズに感動して…
だって、大好きな人と結婚するのは、女の子の夢だもの!
私は照れ笑いしつつも、正直に気持ちを伝えた。
嬉しさを隠しきれない。嬉しくて嬉しくて、勝手に顔の筋肉が緩む。
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