赤い薔薇

10/20
前へ
/35ページ
次へ
「ごめん。苦しかった? すっごい夢中になっちゃった。 文香のキスって、甘くてたまんないからさ」 「ーーッ!!」 ペロッと唇の端っこを舐め、目を細めて妖艶に笑う将さん。 わーわーわー! どうして男のくせに、そんなに色っぽいのよー! なまめかしい仕草にドキドキして、顔が赤くなる。 甘いのは、貴方のただ漏れのフェロモンだと思います… 私はプロポーズからキスまで、激甘甘に浸り過ぎて、クラクラ目眩を起こしそう。 そんな時 「あッ!そーいえば、忘れてた!」 突然、将さんが私を抱きしめていた手を離し、姿勢を正す。 ??? 何をするの? よく解らないけれど、私もつられて、背筋を伸ばす。 どうしたの、かな? ・
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

718人が本棚に入れています
本棚に追加