718人が本棚に入れています
本棚に追加
「文香…文香は一生俺のもので、一生尽くしてくれるんでしょ?」
「は、はい」
「そんなこと言われて、喜ばない男はいないよ。
『はい』より、ずっとずっと嬉しい。ありがとう」
そう言うと、すっと私の手から薔薇の蕾を取った。
そして、その蕾にキスをして、ニッコリと笑った。
うわぁ…どこかの王子様みたい
薔薇にキスをする美男子なんて、漫画でしかお目にかかったことがない。リアルで見ると、破壊力がハンパない。
悪魔のオオカミの魔力に充てられ、フニャフニャと腑抜けになったように、私はソファーに寄り掛かった。
「ん?どした?」
「将さんが格好良すぎて、なんか力が抜けちゃった…ハハハ」
私は力無く笑った。
もう無理。
私こそ将さんに完敗。
格好良すぎて、甘すぎる!!
・
最初のコメントを投稿しよう!