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赤ちゃん?
欲しい??
何でそんなこと……
『いいなぁ……赤ちゃん…』
ああッ!!
水族館!ナギサの赤ちゃん!!
まさか、あの呟きが聞こえてたの!?
「いや!あの!それはッ…!」
ぼんやりしていた意識が、恥ずかしさから一気に覚醒する。
聞こえていて、知らんぷりしてたの!?
私は真っ赤な顔で口をパクパク。
将さんは、金魚のような私を見て、フッと顔を緩ませ、私の両手に指を絡ませる。
「俺もあの時、同じことを考えていたよ」
「あれは……えッ!?」
将さんが絡めていた指にぐっと力を入れ、私の身体は張り付けられたようになった。
「お姫様のご要望を叶えてあげる」
「え?え?ちょッ……んンッ!」
ご要望を叶えるって、何の?
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