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私は大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着かせる。
将さんに気持ちを伝えなきゃ…!
私の固い決意を注ぎ込むように、ジュエリーケースを握る手にぎゅっと力を入れる。
私も貴方のすべてを受け止める。
貴方を全身全霊で守る。
貴方から離れない。
私も貴方を幸せに出来るなら…
「もう全部…死ぬまで……
あたしのすべては
将さんのものです…!!」
満面の笑みで、プロポーズの返事をする。
その瞬間、私の瞳から幸せな涙がほろりと一滴零れ落ちる。
涙で滲む視界に見えるのは…
二人の手の中で綺麗に輝く指輪と
悪魔のオオカミの屈託ない笑顔
「もう一生逃げられないからね」
「はい…!!」
そして、私達は両手を握り合ったまま、ゆっくりと近づき、優しいキスをした。
とても幸せな甘い甘いキスだった。
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