週末のサプライズ #3

えっと、私の誕生日でも、将さんの誕生日でもないし… えーっと…5月に記念日とかで、何かイベント的なことしたことないし… うーん…？？？なかなか答えが見つからない。｢ヒントは…5年前の今日｣眉を寄せ悩む私に、将さんは最大のヒントを出した。 5年前って… ｢ああｯ！！｣｢ﾌﾌｯ…わかった？｣私は、優しく微笑み将さんを上目遣いで見つめ、ちょっと照れながら頷いた。 5年前の今日初めて私と将さんが結ばれた日今まで、取り留めて祝ったりしていなかったから、直ぐに思いつかなかった。｢文香って、女の子の割にはこういう記念日とかに疎いよね…ﾌﾌｯ｣｢あ…う……ごめんなさい｣｢男としては楽だから、有り難いんだけど…ｸｽｸｽ｣そう言って、将さんは意地悪な笑みを零した。･

/35ページ