「わかった」 #2

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私は、なにもかも見透かしているような東さんの発言に真っ赤になった。 東さんの言う通り、言ってしまってもいいのかな… 躊躇う私を後押しするように、東さんは私を見て頷いた。私もゴクンと喉を鳴らし、覚悟を決めて頷き返す。 そう…私はいつも右薬指につけているイルカのペアリングを、今日、左薬指に付け替えた。 それは… 「あの… エンゲージリングの代わりです。 まだ正式ではありませんが、婚約したので…」 シーン…… 一瞬、時間が止まったかのように静寂に包まれる。 が… 「きゃーーっ! ふー先輩、おめでとー!」 「うわッ!」 寧々ちゃんの叫び声が私の耳元でキーンと響く中、寧々ちゃんがガバッと抱き着いてきた。 ・
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