「わかった」 #2

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「ふー先輩、エンゲージリング、まだ貰ってないんですかぁ!?」 「いや、あの…貰ったんだけど… 凄く貴重なものだから、とても普段はつけれないっていうか…」 「きゃー!いいなぁ!」 将さんのお母さんの形見だから、無くしたりしたら、洒落にならないし。 てか、寧々ちゃんのテンションが高すぎる! 興奮して抱き着く寧々ちゃんに腰が引けてくる。 「三田、おめでとう。 お前らも、やっとだな。 あいつにもお祝い言わないとな」 「古賀主任…」 古賀主任が私の頭にぽんと手を乗せ、笑いかけた。 社会人になってから、ずっと私達二人を見守ってくれた古賀主任。 特に私は、社会人としてのイロハもすべて教えてくれて…感謝の気持ちでいっぱいだ。 だから、古賀主任のお祝いの言葉は胸にじーんと染みる。 「ありがとうございます…」 私は寧々ちゃんから離れ、涙目で古賀主任にお辞儀した。 ・
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