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「そんな!安井さん、頭を上げて下さい。私達も感情的になってしまって、申し訳ありません」
私も慌てて立ち上がり、頭を下げる。
「私も場をわきまえず、すみませんでした!」
寧々ちゃんも私に倣って頭を下げる。横山君も一緒に起立し、頭を下げていた。
当事者同士で謝っていると…
「……秋吉
何か言うことあるだろう…」
営業企画課長の低い声が響いた。
秋吉さんは俯いて肩を震わせ、座ったままだ。安井さんが立ち上がるように促すけれど、立ち上がる気配がない。
すると
「秋吉さん…また安井君の面子を潰す気?あなた、ここで謝らないと後悔するわよ?」
東さんが穏やかな声で、辛辣な言葉を投げ掛けた。
顔はニッコリしてるのに、その場は凍りつく。
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