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「この人達が馬鹿なことやっちゃったでしょう?
本来なら、主任は担当持たないんだけど、急な交代だし、ウルラビは今やうちの看板商品で粗相があってはいけないから…」
「粗相って……」
「な~に言ってるの?三田さんは、我社にとっての財産なのよ!
馬鹿女の嫉妬のために潰されたら、私達の儲けが減るじゃない」
東さんは、細目でチラリと秋吉さんを一瞥し、私にはニコニコと笑顔で話し掛ける。
秋吉さんは眉をしかめて、すぐに視線を逸らした。
うっわー…馬鹿女って…
きっつい言い方だなぁ…
だけど、秋吉さんが、東さんには何も言えない所を見ると、それほど恐れているってことか…
「コイツ…将に似てるだろ」
古賀主任がこそこそと私に耳打ちし、私は無言で頷いた。
綺麗な笑顔で、辛辣な毒舌を吐くとこがそっくりだ。
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