対面

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「いらっしゃいませ」 一歩、店内に入ると、黒服を来た店員さんがお辞儀をして、にこやかに出迎える。 「すみません…予約していると思うのですが…三田です」 「はい。お連れの方も先程いらっしゃいました。 ご案内いたします。どうぞ」 丁寧な応対で店員さんが、店内を誘導する。 え?あれ? 広いワンフロアに、テーブル席がいくつも有るのに、その横を通り過ぎ、奥にある扉が並んでいる場所へ導かれていく。 まさか……個室!? コンコン そのまさかの個室であろう扉の一つに、店員さんはノックした。 そして、店員さんは二言三言、部屋の中で会話を交わし、私を部屋の中へと促した。 中に入ると、ロマンスグレーの髪をオールバックして、大きな目が印象的な義父と、私とは似ても似つかない、綺麗な顔立ちの実母が座っていた。 ・
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