対面

18/27
前へ
/35ページ
次へ
「だから、次はあなたの番なんですって」 唐突に、母が投げやりな感じで言った。 「は?」 次は私の番って…? 母の投げ掛けた言葉の意味がわからない。 結ちゃんのことで、胸がほんわかと温かい気持ちになっていた所に、ポンと感情が篭らない口調で言われたので、頭がついていけない。 すると、義父がちらりと母を見て大きな溜息をついた後、私を見つめ、おもむろに口を開いた。 「文ちゃん… お見合いをして欲しいんだ」 お、み…あ…い……お、見、合い… お見合い!? 「はあッ!?」 私の頭がやっと何を言われたのか理解して、素っ頓狂な声が出た。 次は私って、結婚のこと!? それでお見合い!? いやいやいや! 困る!マジ困る!! ・
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

651人が本棚に入れています
本棚に追加