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どうして、横山君がここに…?
両親と横山君が話してるってことは顔見知りなの…?
それに、横山君の両親が来て、私の両親も揃ってるって…?
私の頭の中で、数々の疑問がバラバラなパズルみたいに撒き散らされているが、そのピースを当て嵌めていけば…
「…まさか…今から…
今から、お見合いだ、なんて……言わない、よね……?」
そんな馬鹿なことないよね…?
私が弾き出したパズルの答えが、現実のものだとは思いたくない。
だけど…
「正解。ふーは、今から俺と見合いするんだ」
横山君が口の端を上げ、いつも私に見せる意地悪な微笑みを浮かべた。
横山君と…お見合い……
「嫌!!あたし、横山君とお見合いなんかしない!帰る!」
「文ちゃん!」
危機的状況を咄嗟に把握し、すぐにここを出ていこうとすれば、手首を捕まれ、止められた。
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