対面

7/27
前へ
/35ページ
次へ
「ごめん…とりあえず、会社に行かないといけなくなった」 「あ、はい!大丈夫ですよ! 気にしないで」 「ごめんね?ひょっとしたら、今日、遅くなるかも… 詳しい事情がわかったら、文香にも話すから」 「え?はい…」 将さんの仕事の話を私に? 時折お互いに仕事の話はするけれど、敢えてそう言ったことに少し違和感を感じたが、余り深く考えずスルーする。 「文香、送れなくなったけど、時間、大丈夫?」 「ああッ!!」 ヤバイ! もう出ないと間に合わなくなっちゃう! 時計を見ると、もうギリギリの時間だった。 「それじゃあ、行ってきます!」 「うん。気をつけてね」 「はい!」 私は慌ただしくバタバタと玄関先へ行き、靴を履く。 ・
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

651人が本棚に入れています
本棚に追加