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「ごめん…とりあえず、会社に行かないといけなくなった」
「あ、はい!大丈夫ですよ!
気にしないで」
「ごめんね?ひょっとしたら、今日、遅くなるかも…
詳しい事情がわかったら、文香にも話すから」
「え?はい…」
将さんの仕事の話を私に?
時折お互いに仕事の話はするけれど、敢えてそう言ったことに少し違和感を感じたが、余り深く考えずスルーする。
「文香、送れなくなったけど、時間、大丈夫?」
「ああッ!!」
ヤバイ!
もう出ないと間に合わなくなっちゃう!
時計を見ると、もうギリギリの時間だった。
「それじゃあ、行ってきます!」
「うん。気をつけてね」
「はい!」
私は慌ただしくバタバタと玄関先へ行き、靴を履く。
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