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すると…
「あ!ちょっと待って!文香!」
「え?…わッ!」
呼び止められて、振り返ったら、抱きしめられた。
「ど、どうしたの?」
「ん~…充電!」
そう言って、ぎゅーっと私を抱きしめる力を強くする。
突然、抱き着くのは、いつものことだけど…
なんとなーく、凹んでる?
さっきの電話のせいかな?
悪魔のオオカミが耳をしゅんと垂れて縋ってきてるようで、なんだか可愛い。
私は将さんの背中に手を回し、なだめるようにポンポンと軽く叩く。
「あー…早く、結婚したい」
将さんが私の肩に顔を埋めて、唐突にそんなことを呟くもんだから、私の身体がビクッと過剰に反応してしまった。
な、何で、今言うかな!?
意識しちゃうじゃん!
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