袋小路 #2

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怖い… どうして、そこまで…? 私は、横山君の射るような眼差しに、私への執着に、恐怖すら感じる。 「何で…あたし、なの?」 「お前は嘘をつかないから」 「嘘をつかないって言われても… もし、これで、あたしが横山君のものになっても、あたしは自分の気持ちに嘘をついているのよ? 貴方はそれでいいの?」 「構わない。それをわかっていても、俺はお前が欲しいんだ」 「そんな…」 無い物ねだりを自覚していて、それを頑なに強要するなんて、こちらはなす術がない。 でも… でも… やっぱり私が無理だ! こんなに将さんのことが好きなのに、自分自身に嘘がつけない。 「無理だよ…横山君。 私は……私は…やっぱり……」 将さんしかいない。 お願いだから、私を諦めて! ・
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