袋小路 #2

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「フッ…ふーも考え方が古いな」 私の気持ちを見透かしたように、鼻で笑う横山君。 「ふーが三田家の養子だなんて、とうに知ってる。一様、見合い相手は調べないといけなかったし。 だけど、そんな身分とかは余り問題じゃない。爺さんは、俺が望むことは何でも叶えるからさ」 横山君が望むなら、何でも…? 「それに、ふーの親父さん、地銀の常務じゃないか。肩書きに申し分ないよ。 お固い職業の父親だし、ふーのデザインした文具は人気だし、アピールにもってこいだってさ。 爺さんとしては、俺がろくでもない女を選ばなくて安心しているくらいだ」 肩書き?アピール? 横山君の言いたいことがイマイチわからないくて、怪訝な顔になる。 ・
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