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「フッ…ふーも考え方が古いな」
私の気持ちを見透かしたように、鼻で笑う横山君。
「ふーが三田家の養子だなんて、とうに知ってる。一様、見合い相手は調べないといけなかったし。
だけど、そんな身分とかは余り問題じゃない。爺さんは、俺が望むことは何でも叶えるからさ」
横山君が望むなら、何でも…?
「それに、ふーの親父さん、地銀の常務じゃないか。肩書きに申し分ないよ。
お固い職業の父親だし、ふーのデザインした文具は人気だし、アピールにもってこいだってさ。
爺さんとしては、俺がろくでもない女を選ばなくて安心しているくらいだ」
肩書き?アピール?
横山君の言いたいことがイマイチわからないくて、怪訝な顔になる。
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