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高峰先生に追い返された横山君は、ひょっとしたら、ある意味、命拾いしたのかも?
次はまた牛乳を差し出され、私は冷や汗をかきつつも、将さんに目配せされ、素直に牛乳を飲む。
「俺もさ、自分の独占欲の強さを自覚してるんだ、これでも。
だから、日頃は頑張って抑えているんだよ?」
え?
人目憚らず、所構わずに抱き着いてくるのに?
あれで抑えてるのか…ハハハ…
過剰な愛情表現を受けていると思っている身としては、思いの外、衝撃的な話。
私が目を見開いて驚いていると、ふっと力が抜けたように将さんは笑った。そして、
「う~ん…これはあくまでも俺の問題なんだけど…」
と、ちょっと言いにくそうに、上目遣いで、私の様子を伺う。
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