お仕置き #2

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切なげな表情を浮かべる将さんに、少し戸惑う。 「えっと、あの…あたし、将さん以外なんて考えたこと…」 今まで将さん以外の男性を知りたいなんて、微塵も考えたことないのに…不安? 「うん。わかってるんだ。 だから、これはあくまでも俺の中の問題なの。 『俺しか知らない文香』を死守したいっていう自分勝手な思いから、俺の独占欲は異常に強いんだよ」 将さんは、私の両手の上に、自分の両手を重ねる。 「だから、文香がもし横山に…て考えたら、ぞっとする。 文香を無理矢理奪おうとしたアイツは絶対に許さない。 文香は、俺だけの文香なのに…」 「将さん…」 重ねた手にぐっと力を入れ、私の頬を優しく撫でた。 綺麗な顔で真っすぐ私に向けられた揺れる眼差しに、心臓の音が高鳴る。 ・
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