お仕置き #2

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繋がれた手錠を恨めしげに見ながら、がっくり肩を落としていると 「はい。あーん」 「へ?」 間抜けな声を発した私の口許に差し出されたスプーン。 将さんは満面の笑みで、スープ1さじを持って、私を見つめている。 「あーん」 「いや…あの…この状態でも、自分で食べるくらいは…」 ジャラジャラと手錠されたままの手で、スプーンを貰おうとすると、将さんはすっと手を引いて、私の手を避ける。 「あ、あの…?」 「はい。あーーん」 三度目の『あーん』 有無を言わせないような、将さんの真っ黒なニコニコ笑顔。 こんな甘々なこっ恥ずかしいことをしろと……? 例え、誰も見ている人がいなくても、『あーん』なんて、バカップルの代名詞みたいな行為は、かなり恥ずかしい。 ・
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