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「ほぉーら!」
「うっ…」
口を開けろと催促するように、スプーンを私の唇につんつんと当てる。
一度言い出したら、引くことを知らない強情者め…
うぅ~~…
パクッ
目をぎゅっと瞑って、スプーンのスープを食べた。
は、恥ずかしい~~ッ!!
スープをゴックンと丸飲みした私の顔は、きっと真っ赤っかに違いない。
「くわ~っ!やっぱり楽しっ!」
「将さん!?」
将さんはスプーンを持ったまま、何故かガッツポーズ。
今のどこにガッツポーズする要素が?
「いやぁ…一度でいいから、何から何まで、文香の世話をすべてしてみたかったんだよね!」
「は?」
言ってる意味が全くわからない。
私は首を傾げて、頭の中は『?』だらけ。
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