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悪魔のオオカミの甘い甘い言葉に充てられて、私は照れ隠しに差し出されたパンを食べようと口を開く。
バクッ!
「あっ!」
「お人よし過ぎるのが、困りものだけどね」
将さんは、私の口に入る寸前で、手の向きを方向転換して、パンは将さんの口の中へ。
う~~!やられた!!
「今日だって、俺のこんな我が儘を許しちゃうくらいだし?
まあ、わかってて付け込んだんだけど」
フフンと鼻で笑い、澄まし顔の将さんに、口を尖らせ、思い切り不満顔を晒す。
激甘な言葉でメロメロにさせといて、その直後に意地悪なんて…
このドSイケメンめ!!
悪魔のオオカミの手の平の上で良いように躍らされて、ちょっと…ううん。かなり悔しい。
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