お仕置き #2

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天井を仰いで、ふーっと長い息を吐き、将さんは一拍置いて、また気を取り直したように、バタートーストをちぎる。 「横山に襲われそうになって発作が再発したって聞いた時、真剣に横山を殺す方法を考えた」 「ええッ!?…うぐっ」 大声を出した私の口の中へ、将さんはパンを放り込んだ。 お陰で喉に詰まりそうになり、慌てて咀嚼する。 殺す方法って…おいおい… 将さんは、作業の手を止めることなく、話し続ける。 「咄嗟にいろいろ考えたけど、完全犯罪を成し遂げるのも、なかなか難しいし… もし、俺が警察に捕まって監獄に入ってる間に、また誰かに文香を横取りされたら堪らないから、とりあえず、殺すのは思い留まったけど」 「………」 淡々と話す将さんの雰囲気から、これは冗談を言っている訳じゃないかもしれない…と思う。 ・
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