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「ほらほら、ちゃんと座って」
将さんから両脇に手を入れられ、赤ちゃんが高い高いされるみたいに、ひょいと抱え上げられて、またも椅子に座らせられた。
皆の視線がこちらに集中しようが、今の私はそれどころではない。
「どういう…こと、ですか…
何で、黙ってたのぉ……うっ…」
私がSMASHに入社して、既に2年以上経っている。
桜さんは半年前に帰国したばかりだからわかんないけど、社長と将さんは入社当時からずっと、二人の関係を黙っていたということだ。
いくら鈍感な私でも、さすがにショックが大きい。
潤む目で見上げると、将さんは私の目線まで膝を付いて屈み、困ったような複雑な表情をした。
「だから、ふーは騙されてるって言ったんだ!」
突然、横山君が険しい顔で叫んだ。私はその言葉にビクッとする。
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