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｢だって、この動画！貴方ですよね！？
貴方、モデルの紗英の彼氏じゃないんですか！？｣
詰め寄るように、寧々ちゃんが将さんの顔の前に、ずいっと携帯を差し出す。
そうだった！すっかり動画のこと忘れてた！
｢動画？何それ｣
｢紗英さんと一緒にいる将さんの動画が、ネットに流出してるんです。
だから、それを連絡しようと…｣
首を傾げる将さんに、私は慌てて説明する。
｢ふーん…とりあえず見せて貰える？｣
将さんは寧々ちゃんの携帯を借りて、動画の内容を確認した。見終わると、眉間に皺を作り、考え込んでいる。
｢あの！その…横山君は、違うみたいで…｣
横山君を庇うみたいで気が引けるため、はっきり言えずにまごまごと言い淀む。
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