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傍に来た将さんについ見惚れてしまう。
やっぱり、将さんって綺麗だなぁ
頭の中は、現実逃避してるのか、的外れなことばかりが浮かぶ。
そして、私の口は顎の骨が外れたかのように、さっきから閉じることがない。
すると、将さんはニッと意地悪な笑顔を見せて、私の顔にぐいっと近付いて来た。
「なっ…なな…何っ…」
キスされる!!
と瞬間的に思い、目をギュッと瞑る。
しかし、唇に何も感触が落ちてくることはなく、手に温かい感触が…
あれ?
恐る恐る目を開けると
「ほら、文香からかけて来てるでしょ?」
将さんは携帯を持つ私の手ごと掴み、私の目の前に、ズイッとその携帯の画面を見せた。
「そ…ですね……き、切ります」
片言の日本語で、なんとか応えるけど、もう頭の中がぐちゃぐちゃでぐるぐるだ。
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