腰抜かす #2

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傍に来た将さんについ見惚れてしまう。 やっぱり、将さんって綺麗だなぁ 頭の中は、現実逃避してるのか、的外れなことばかりが浮かぶ。 そして、私の口は顎の骨が外れたかのように、さっきから閉じることがない。 すると、将さんはニッと意地悪な笑顔を見せて、私の顔にぐいっと近付いて来た。 「なっ…なな…何っ…」 キスされる!! と瞬間的に思い、目をギュッと瞑る。 しかし、唇に何も感触が落ちてくることはなく、手に温かい感触が… あれ? 恐る恐る目を開けると 「ほら、文香からかけて来てるでしょ?」 将さんは携帯を持つ私の手ごと掴み、私の目の前に、ズイッとその携帯の画面を見せた。 「そ…ですね……き、切ります」 片言の日本語で、なんとか応えるけど、もう頭の中がぐちゃぐちゃでぐるぐるだ。 ・
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