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「将さん!!!」
「ん?」
「絶交!!」
「え!?絶交!?」
頭に来て、思い付いたことが、情けないことに小学生レベル。
しかし、まだ腹の虫がおさまらないので、子供じみた反撃を続ける。
「あたしの半径1M以内侵入禁止!」
「え!?」
「もう口もきかない!」
「え~っ!?」
私はツーンと鼻を上に向けて、顔を背けた。
「ふーみか!」
「………」
「ふーみーか!」
「………」
「ふ~み~かぁ~」
「………」
甘えた声出したって、こっちからは折れないからね!!
私は口を尖らせて、そっぽを向いたまま。悪魔のオオカミは、私に無視されて、頭を垂れて、シュンと肩を落とす。
「文香と絶交はイヤだから、白状するよ。
岩尾さん、もういいよね?」
チラリと横目で将さんを見ると、後方にいる岩尾さんから了承の相槌を貰っていた。
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