オオカミご立腹 #2

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オオカミご立腹 #2

確かに、孫とはいえ、こんなに大きくなった青年を、小さな子供をあやすように、頭をヨシヨシしている姿はちょっと痛い気がする。男性陣より女性陣のほうが引き気味だ。 そんな微妙な雰囲気を断ち切るように、社長が話し出す。 「とりあえず、皆さん、適当に着席して貰えますか。それから、話を始めましょう」 皆が社長の言葉に促されて、それぞれ着席する。 御大は末席に座っていた岩尾さんの隣に、千夏と藤沢さんは空いていた寧々ちゃんの隣に二人並んで座った。 横山議員は横山君を自分達の隣へ連れて行き、私達の向かい側へと着席した。 私は横山君と少しでも離れる事が出来て、ちょっとホッとする。私の中で、やはりまだ、横山君に対しての警戒感が根強いのだ。 「さて、と……皆さん揃ったので、先ずは結果発表といきましょうか?」 結果発表?? 着席して落ち着いた皆に、将さんは嬉しそうにそう言った。 このにこやかな顔が胡散臭く感じるのは私だけ? ・
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