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こんな千夏、初めてかも……か、可愛い!!
藤沢さんは、そんな千夏を見て、気味が悪いほどニヤニヤし ている。
……こんな藤沢さんも初めてかも…ちょっと不気味…
でも、二人の様子を見ていると、千夏の不機嫌顔は、あまりにも早い藤沢さんとの婚約に照れまくっているだけで、納得していないということではないようだ。
将さんの言うとおり、二人には二人の甘い時間があるんだよね…きっと。
二人にあてられて、私の顔もつい綻ぶ。
「あたしは二人が幸せなら、どんなことでも応援するよ!」
「文香…」
「千夏には、いつも私の心配ばかりさせたから、本当に幸せになって貰わなくっちゃ困るの!
だから、藤沢さん、頼みますよ!」
「おう!」
藤沢さんはニカッといたずらっ子のように屈託なく笑った。すごく嬉しそうだ。
「大丈夫だよ。智紀の奴、今回の件でも、脅迫のネタが橋本だと知るや否や、この企画を『MOON』に持ち込んでサクサク纏めるわ、横山新之助の賄賂のスクープをあっという間に掴んでくるわ、橋本のために奔走しまくったんだから。実に良い働きっぷりだったね」
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