704人が本棚に入れています
本棚に追加
「文香は欲が無さすぎ。いつも俺の我儘ばかり聞いてるし」
「そんなこと…」
私は上目遣いの将さんの色気に、クラクラとめまいを起こしそう。
「彼女のヤキモチも我儘も、彼氏にとっては嬉しいものだよ。だって、それだけ好きってことでしょ?」
確かに…将さんにヤキモチ妬かれると、ちょっと大変だけど嬉しいし、我儘もなんだか可愛くて、つい許してしまう。それも好きだからこそだ。
「あの…その…」
「ん~?」
「えっと…やっぱり、他の女性から、こんなに沢山チョコ貰ってくるのは、嫌…かな?」
「うん。来年は絶対に貰ってこない」
「でも、あたしは…来年もバレンタインデーにプレセントしてもいい…かな?」
「そりゃあ、もちろん!」
私は、おずおずと我儘というか自分の要望を提示してみると、将さんは、満面の笑みで、ウンウン頷いた。
・
最初のコメントを投稿しよう!