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恋するあまのじゃく #4
「…とっ…!」
吐息と共に彼の名前を呼びそうになったけれど、アタシの口は、やっぱり素直じゃなくて
「…バカ、ともッきぃっ!」
出てきたのは、やっぱり減らず口。
「ブッ!お前、どんだけ、あまのじゃくなんだよ!」
そう言って、ケラケラと子供のように笑って、可愛げのないアタシを許してくれる彼。
だけど…
「ひゃっ!」
ペロリとアタシの首筋を舐めて
「嫌でも、俺の名前を呼ばせてやる。
つーか、呼ばざるを得ないようになるってか?」
耳元で妖しく囁く言葉は、これから後の甘い甘い予感を醸し出して。
とりあえず、今は…
「迷惑料4年分プラス利息3割、逃れられると思うなよ?」
「待っ!ちょっ!藤さッ…んーーーーー!」
この理不尽な悪徳業者の催促を、なんとか回避することが身のため…かも?
*end*
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