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将さんも余りの数に大変だったんだろうけど、勇気をもって告白してきた女の子達が気の毒としか言いようがない。
「あれ?大学の時は?」
私と付き合っている時には、そんなに大量にチョコを貰ったような感じはなかった気がする。
「ああ…大学2年の時までは同じような対処してたけど、文香と付き合うようになってからは、うさもも様伝説が功をなしたんだよ。
皆、恋の生き神様の祟りを恐れて、寄ってこなかった」
「ええ!?嘘でしょ!?」
「ホント。うさもも様。ありがとうございます」
驚く私へ手を合わせて拝む将さん。
「もう!ふざけないでください!」
私が口を尖らせ、ペチっと将さんの腕を叩くと、将さんはクスクスと笑った。
将さんの話はホントかどうか怪しいけれど、少なからず、うさもも様伝説は影響していたかもしれない。
当時、うさもも様伝説は、信じられないような話に尾鰭がついて、凄く広まっていたからだ。
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