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とりあえず、今から取り組むべきは…
「これ、どうしましょう?」
紙袋4つ分のチョコレート達。
「…やっぱり、捨てようよ」
「ええ!?そんなご無体な!!」
「ご無体って…ハハッ!」
私の言い方がツボったのか、将さんは肩を震わせ笑いをこらえながら、またもとんでもないことを言う。
「でもさ、手作りの奴とか気持ち悪くない?
なんだか毒とか盛られてそうで」
「いや!まさか、そんなぁ!」
将さんは、私以外の女性にはすこぶる冷たい。可愛さ余って憎さ百倍的なことで、有り得そうな気もしなくもないけど。
「一応、ホワイトデーのためにも、封を開けて、どなたから貰ったか確認しますか?」
「は?」
キョトンとした表情で将さんは首を傾げる。
「誰からのものか確認するの?」
「え?だって、お返しするのに困るじゃないですか」
「お返し?」
またも首を傾げる将さん。全くホワイトデーのことを考えていないことが伺える。
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