593人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
Sunday Morning #2
将さんの怒りの矛先が、私へと向かうことがないことは、十分解っている。
だって、私には、世界一……ううん。宇宙一、優しい人だから。
「あたしも皆にお祝いしてもらいたい。
将さんは、あたしの旦那様ですよー!あたしのものですよー!って見せびらかせて、自慢したいの!」
「文香…」
「あと、ね……」
私は背伸びをして、将さんに小さな声で耳打ちする。
ここは致し方なく、伝家の宝刀を抜く。
「マジで!?」
「うん。だから、今日は、皆と一緒に結婚式しましょ?」
「わかった!!」
先ほどとは打って変わって、超ご機嫌になった悪魔のオオカミ。
・
最初のコメントを投稿しよう!