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「皆さん!なんとか、将さんに常務の仕事を本業に、私の警護をついでにしてもらいますから!!」
「「「…………」」」
一瞬、シーンとする会場。そして、ドッと大爆笑が起こった。
「え?何?何?」
お腹を抱えて笑う皆に、私はキョロキョロと目を泳がせる。
「フォーッホッホッホッ!!ふーちゃんの警護、ついででも続けていいんじゃのぉ」
「ハッ!そうだ!いらない!いらないです!!」
御大の指摘に、漸く自分の発言が可笑しかったことに気付いて、大慌てで否定する。
隣を見ると、将さんも肩を震わせ笑っていた。
「大丈夫。文香のご要望通り、ちゃんと警護は続けるから」
「ちがっ!しょ、将さん!!」
将さんの腕をペチペチ叩いて反抗する。
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