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私達は再び歩み始めて、促された二人用の座席へと到達した。
「え~と、只今から、崎村将と文香、ご両人の結婚パーティーを執り行いまーす!」
千夏は、厳かな雰囲気など皆無の軽ーい感じで、会場内に開会を宣言した。
コホンと咳払いをして、さらに続ける千夏様。
「皆様、急な呼び立てにもかかわらず、ご参列ありがとうございます。
それもこれも、そこにいる新郎の新婦に対する病的な独占欲により、結婚式も披露宴も行わないと横暴な我儘を言うもので…
そうはさせるものかと身内で反旗を翻し、強行突破で結婚式を執り行うことにしたからでーす!」
今回の経緯を、結婚式にあるまじき新郎非難を含めて説明すると、皆でやんや、やんやの大喝采。
いいのかな…今日の主役の一人がこんなに蔑まれて…
チラリと隣の将さんを見ると、不機嫌丸出し。
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