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「ということで、この会場を用意するのに手いっぱいで、後はなーんにも考えていないので、取り立てて普通の披露宴みたいな段取りはありませーん。
この会場は、午後6時まで貸切なので、来る者は拒まず、去る者は追わずのスタイルで、都合がつく時間に、お気軽に二人のバカップルぶりをうんざりするほど堪能してくださいって、ことになってます。
久しぶりの再会もあるでしょうから、皆様、それぞれ楽しんでくださいね」
うんざりって…ったく、言いたい放題だなぁ。
ここまで用意してくれた千夏に感謝しつつも、毒舌全開の彼女に苦笑いしてしまう。
「それでは……ほれ!二人で誓いの言葉、言って」
「えええッ!?」
ポンと将さんにマイクを投げ渡す千夏。私は、突然、振られた難問題にビックリする。
「ここで人任せかよ…」
ハアーと溜息ついて、目を細める将さん。
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